中小企業の開発した商品には売れそうに無い商品も見かけられます。
商品企画の段階で厳密に検討すべきではなかったでしょうか。
中小企業総合展では、どう考えても売れそうもない商品も出品されてます。出展している本人は「売れるはずだ」と確信して商品開発したようですが、マーケットを考えていないための悲劇です。売れないと自覚したなら早々に撤退することも大切です。
上段の写真は、風力発電機、水力発電機です。エコエネルチーが盛んに叫ばれているため、風力、水力を利用して発電し、家庭内の電力供給に利用することを考える人は多いのですが、実用性とは別のことです。この出展者は定年退職してから現役の時の電気技術を利用して発電機を開発しているそうです。趣味で開発するのは良いことですが、既に多くの競争会社が類似品を販売しています。この程度の技術であれば高度な能力を必要とせず、誰でも開発できます。中小企業が開発する商品なら、他の企業が真似できないような隙間を狙うべきではないでしょうか。
中段、下段の写真は、自転車の鍵です。無線で自転車に取り付けた鍵を施錠、開錠を行うことができるものです。一見すると便利なようですが、無線で施開錠を行っても日常生活には大きな得失にはなりません。スーパーなどでは安い自転車が1万円以下で販売されているのが実情です。この無線鍵は4800円もします。自転車の価格の半分もするような鍵は誰が買うのでしょうか。この会社は昨年も出展していましたが、その時は3800円で売ってました。そろそろこの会社もこの無線鍵の販売を諦めて、次の商品の開発に取り組んだ方がいいのではないでしょうか。この商品がバッタ屋などで数百円程度で販売されるようになったらもうお終いですよ。
2005年10月25日