金融機関が主催する農産物、畜産物の見本市です。

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安全な食材、食肉、鶏卵などを供給する見本市でした。
これからの見本市の一つの傾向になるかもしれません。


8月に開催された見本市で、農産物、畜産物を展示した「アグリフードEXPO」にでかけてきました。この見本市は珍しいことに、政府系金融機関の農林水産金融公庫が主催していて、展示物は第一次生産物の農産物、畜産物だけに限定したもの、今までにはなかったものです。農林水産金融公庫の主要な融資先を出店させたもので、全国から農業や畜産に力をいれている農家や企業を集めていました。
 この見本市のテーマは、「国産と安全」でした。出店している各ブースでは、無農薬、低農薬の野菜や米、トレーサビリティのハッキリした食肉などが展示されていました。現在問題となっている米国産の牛肉の裏をはって、高いが安心して食卓に載せることができる食品ばかりでした。こんな個性的な見本市があってもいいのではないでしょうか。
 場内を廻ってみると小規模ながら、安全な食品を追求している農家などが多いことに気がつきました。現在は、中国からは安いが何だか不安な食材、食品が出回っています。農薬を使いすぎて食べると食中毒ではなく、慢性病になるような食品もあるらしいのです。香港では農薬を大量に使用した食材が社会問題となり、「毒菜」という名称までつけられました。これからの日本の消費者は、「国産愛好」というのではなく「国産安全」という食品を選ぶことになるでしょう。多少は価格が高くとも、身体に安全な国産食材が選択されるでしょう。
 なお、金融機関が独自に見本市を開催するのは珍しいことですが、これからは信用金庫、信用組合などの金融機関も顧客の活性化のために見本市や展示会を主催する傾向になるようです。
2006年8月18日