バッテリーを持つ箕浦裕・ヤシマ社長。全自動化した工場で作る自動車用バッテリーキャップは国内シェアー60%以上。
●鉛蓄電池の液口栓。
大型トラックであれ軽四輪であれエンジンを始動させるためにはセルモーターが使われていて、そのセルモーターを駆動するため自動車には鉛蓄電池が必ず搭載されている。自動車のエンジンカバーを開けると、エンジンの横に配置された黒くて四角い箱がそれである。鉛蓄電池は100年以上前から改良が続けられ、成熟した商品である。昨今では、リチウムイオン電池などの小型で大容量の高性能二次電池が開発され、電池の力だけで走行できる電気自動車が実用化されてきた。すると、自動車に搭載する二次電池はリチウムイオン電池に置き代わり、鉛蓄電池の生産量が減少するのではないか、と予想するかもしれない。だが、余り知られていないが、電気自動車にも鉛蓄電池が搭載されている。リチウムイオン電池は高性能ではあるが、充放電の管理を誤ると発火することもあるため、リチウムイオン電池とモーターの間には精緻な電源制御回路を介在させてある。この電源制御回路の電力供給源が鉛蓄電池であり、電気自動車が増加しても鉛蓄電池の需要が減ることはない。
この続きは拙著「くたばれベンチャー」をお読みください。
タイトル 「くたばれベンチャー!モノづくりニッチで起業」
出版社 株式会社秀和システム
定価 1500円(税別)
内容の詳細とご注文は下記のホームページをご参照下さい。
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/4593.html