首都圏の中小企業のための見本市です。

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ありとあらゆるジャンルの中小企業が出店し、まとまりがないのが特徴です。
行ったことはありませんが、アラブのバザールのような雰囲気です。


 中小企業、零細企業、個人事業主が出店する「産業交流展」にでかけてみました。この見本市は、主催が東京都、東京商工会議所などであり、出店者の条件は「東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏に事業所が所在する中小企業」というだけで、それ以外には特に制限がありません。つまり、中小企業の概念に該当すれば、マルチ商法、公序良俗に違反する商品・業務などを除いた健全な企業であれば誰でもが出店できるのです。このため、会場内はあれこれと多種多品目の商品・サービスが展示されていました。三段目の写真は浅草の伝統工芸品を展示しているコーナーであり、四段目の写真はマッサージのサービスを展示しているコーナーであり、五段目の写真は事務家具のリサイクル品を展示しているコーナーです。新商品から旧来の伝統品まで、ありとあらゆる業種が出店してて、まとまりがつかないのが現実です。しかし、これはこれで楽しいもので、小さな店舗が並んだアメ横を歩くような雰囲気であり、何があるかわからないものを捜し出す楽しさがあります。
 この見本市では、首都圏にある中小企業に商談の場を設けて、活性化を図ることが狙いのようです。このため、出店するのが容易なようにしてありました。会場内の床は、区などの地域毎や組合などの団体毎に貸し出されているスペースと、一つの企業が独自に出店するために貸し出されているスペースに分けられていました。地域、団体毎に貸し出されるスペースでは、例えば二段目の写真にあるように「台東区」がまとめて借り、それを台東区にある中小企業に又貸しするような形でブースを設営していました。この場合のブースの貸し出し料はその地域、団体によって異なるようですが、無料又は無料に近い金額のところもあったようです。また、単一の企業が独自に一つのブースを借りた場合の出店料は約7万円(3×3メートル)でした。民間イベント企業が主催する見本市では、同じ広さであっては35万円前後ですから極端に安い出店料といえます。こんなに安くブースを借りられるのは、当然のように主催者からの補助があるためで、回り回って我々の税金から補われているのは当然のことです。この他に著名人による講演会や優良企業の表彰などもあって、税金による大盤振る舞いの見本市ではないかと思いました。税金で運営されるのであれば、もう少し工夫してみても良いのではないでしょうか。
2006年10月29日