スーパーマーケットの見本市なんですが、少し曖昧でした。

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色んな企業が出店しているのですが。
テーマをはっきりさせるべきではないかと感じました。


 毎年開催される「スーパーマーケットトレードショー」という見本市に出掛けてきました。この見本市は、「スーパーマーケット」とタイトルされていることから、生鮮食料品などを販売するスーパーマーケットに関連する業者が出店するものと思われる。来場対象と考えられるのは、独立系のスーパーマーケットの経営者かチェーンストアの仕入れ部門や設備関係の担当者であろう。だが、単純にスーパーマーケットという名称を使ってみてもその領域は極めて広いのである。スーパーマーケットという業界に参入していて、何らかの関連する周辺業者は次のようなものが考えられる。
 1、生鮮食品、加工食品、野菜などの食品関係。
 2、包丁、ヤカン、鍋などの調理関係。
 3、商品を包んで渡すための袋、バッグなどの包装関係。
 4、日曜大工などに使う金物、木材などの資材関係。
 5、食品を保存、陳列するためのショーケース関係。
 6、レジ、電話などの電気製品関係。
 7、惣菜などを製造するための調理器具関係。
 8、盗難、防犯のための監視機器関係。
 9、建物、倉庫などを建設する建築業界関係。
 この他にも数多くの業界が関連していると思われる。すなわち、スーパーマーケットという大枠の名称には極めて多くの業界が関連していて、それらが組み合わされることでスーパーマーケットという店舗が運営できるのである。
 「スーパーマーケットトレードショー」という見本市のタイトルには数多くの異業種が関連しているはずであり、極度に裾野の広いものである。このタイトルを見て、単純にスーパーマーケットの店内で販売する商品を見つけにでかける、という業界関係者は少ないであろう。スーパーマーケットに関連する色々な業界が百科事典的に出店しているのではないか、と考えるのが妥当ではなかろうか。そうであれば、巨大な見本市にならざるを得ず、幕張メッセのような会場が十箇所以上あっても足らないはずである。しかし、東京ビッグサイトの見本市会場には敷地の広さの制限があるため、出店する業者の数には限度がある。このため、各種の業界の業者が出店していて、一応はどんな業界もあって、スーパーマーケットの運営に必要な商品、設備関係は展示されていて、それなりの体裁にはなっていた。だが、スーパーマーケットに関係した業者は全て揃ってます、と言われても中途半端なのである。今回出店している業者が悪い、というのではなく、業者を広く募集したため見本市の特色が無いのである。
 例えば、防犯を考えるのであれば、防犯専門の設備、機械、オペレートの専門の業者だけが集まる見本市があり、最新の高度な防犯関連商品を見ることができる。この見本市にも防犯関係の業者が出店していたが、ブースの数は少なく、商品も少ない。これでは最新の防犯事情を研究しようとしても不可能に近いことになる。
 こういったことから、この見本市はスーパーマーケットの特定の部門に絞って開催すべきではなかろうか。『何でもあります』、というのは逆に言えば特徴が無くてボンヤリとした開催内容に陥るのではなかろうか。
 と言う訳で、この見本市には何でもあり、ということになりました。二段目の写真では全国の焼酎の勢ぞろいです。或る酒販会社が陳列したようで、有名無名の焼酎が並べられていましたが、これだけの種類が一同にあるのは珍しいものです。三段目に写真は、生花の問屋のブースで、スーパーマーケットに委託して販売する会社です。スーパーや食品店の一角には生花を販売する売り場がありますが、数本づつ束ねられ、販売できる状態にして卸す会社があるのです。このような生花の卸業者は国内には結構多いようです。
 四段目の写真は、お菓子でお馴染みのブルボンのブースです。このように販売している商品のパッケージを上下に並べて展示していました。五段目の写真は布袋さんを販売するのではありません。この会社は、スーパーマーケットなどが新聞に挟み込む折り込み広告の印刷を代行しています。印刷も分業化されてきて、スーパーマーケットの広告を企画、編集、印刷まで一括して代行する企業が増えてきました。このような広告印刷会社は岡山県に多いようです。
平成19年3月16日