台湾の台北市にある国際展示場です。
先日、所用があって台湾の台北市にでかけることがありました。偶然に見本市が開催されていることを知り、見学に行くことにしました。台湾は東南アジアでも技術国であるため、見本市は盛んに行われているようです。特に、パソコン、電子部品については輸出産業であるため、世界からバイヤーがやってきています。
台湾の見本市会場は台北市の東側に位置し、台北駅からタクシーで約20分、日本円で約600円の近さにあります。世界で一番高いと言われるビル「101」(写真1)の近くにあり、建物は3ヵ所に分散しているようです。この「101」の付近の一帯は貿易、国際会議のための施設、建物が密集していて、輸出入関係の事務処理が集中してできるようになっています(写真2)。見本市会場は「世界貿易中心展覧大楼」という名称のビルで、日本の見本市会場に比べると敷地面積は小振りであり、東京ビッグサイトの西館程度と思われます。ビルは7階建てであり、一階、二階が展示スペースとなっていて、三階以上は商談室、貿易会社のオフィスなどに利用されているようでした(写真3)。建物の面積が小さいのは国土が狭いので仕方がないことでしょう。また、台湾の輸出商品の多くが雑貨、電子部品などの比較的小さな商品が多いことから、このような広さでも十分と考えられたかもしれません。この7階建ての会場の他に、隣接して平屋の見本市会場もありましたが、何れも床面積は狭いものでした。
私が今回見学した見本市は自転車に関するもので(写真4)、毎年開催されているようです。かっては、日本でも自転車を量産して輸出していた時代がありましたが、現在の自転車生産国は台湾、中国に成り代わってしまっています。このため、台北での自転車産業見本市は世界でも珍しいもののようです。写真5は来場者の受付の窓口ですが、天井の高さが低く狭いため、圧迫感が有りました。いつも出掛ける東京ビッグサイトと比べると、見本市会場という感じではなく、一般のオフィスに入ったような気分でした。一昔前に東京では晴海で見本市が開催されてました。その時は会場が狭かったので、こんな雑踏のような雰囲気だったと思い出した。
写真6はメインの見本市会場の内部で、中央が吹き抜けとなったアナトリウムとなっています。一階の広場にブースが設営されていて、比較的大きな会社が出店していました。二階も細かくブースで区切られていて、こちらは部品や小さな会社が出店していました。ブースの仕掛けや装飾は日本とあまり変わらず、似たようなものでした。
2007年4月22日