イラストやマンガの主人公などをライセンスする見本市です。
商品として売るものはなく、契約するのが目的の見本市なのです。
マンガ、イラスト、デザインなどを許諾するための見本市『ライセンシング・アジア2007』にでかけてきました。マンガなどの主人公をキャラクターとして文房具、日用品、玩具などに印刷されているのは日常的に見られるものです。そういったキャラクターの版権を使用したい企業に販売(契約)するための見本市です。日用品、雑貨にキャラクターを印刷すると、印刷しない商品よりも売れ行きがいいようで、版権ビジネスは盛んになっていくようです。「無印良品」とうたった商品もありますが、これは無印良品という文字がキャラクターなのです。何も飾りを付けない商品は売れ行きが悪いのが実情で、製造会社はどうしても安易にキャラクターを付けて販売したがるようです。
二段目、三段目の写真はお馴染みのマンガの主人公をライセンスするためのブースで、皆様ご存じのキャラクターが展示されています。このブースを出店している企業は、マンガなどの著作権を持っている個人、プロダクションから版権の使用許諾を受けていて、その版権をさらに商品毎に細分化して第三者に再使用許諾しているものです。版権を所有しているプロダクション自体がブースを出店することは少ないようで、ライセンス専門の業者ばかりです。
三段目から八段目までの写真は、縫いぐるみでライセンスするキャラクターをアッピールしているブースです。どの縫いぐるみも良くできていて感心しました。これらの縫いぐるみの特徴は『綺麗』なことでした。街でも商店の販売やキャンペーンなどに縫いぐるみがでていることを見かけるのですが、そういった縫いぐるみは手垢や埃、排気ガスなどで汚れているのがほとんどです。しかし、見本市での縫いぐるみは新品のようで、全く手垢がついていませんでした。それはそうでしょう、これからキャラクターを商品に印刷しようとする契約者に見本を見せるのですから汚れた縫いぐるみを見せたら印象が悪くなるからです。こんな立派な縫いぐるみを沢山見たのは始めてです。
2007年11月12日