落第発明その2

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何時も見る防災商品なのですが、これでいいのかな。


 「パテントソリューションフェア」でみかけた発明品なのです。いずれもご存じ防災商品です。個人発明家の展示では必ず出てくるのが防災商品です。地震などを想定した商品なのですが、いつも誰かが開発しているお馴染みの商品です。
 一段目の写真は防災用の簡易トイレで、ペルー缶を利用したものです。ペルー缶の開口部に半円形の便座を設けて便器の代わりに使うのだそうです。この便器が3800円だそうですが、このような商品を購入する人はいるのでしょうか。また、いつ発生するか判らない地震のためにこの容積のある商品を保管するのは場所を占めることになり、不経済なことです。購入する立場で考えていない商品ではないでしょうか。
 二段目の写真は被災地での体育館や講堂などの避難所で使用する間仕切りだそうです。周囲を四角くスチロール板で仕切り、その上面を覆うようにシートが開閉自在に載せてあります。左の隅にある立体形の箱は脱衣室に使うのだそうです。地方の工務店の社長が考えたそうですが、似たような商品は既に開発されています。また、わざわざこのような商品を購入しなくとも、ありあわせの段ボール箱を利用すればすぐに組み立てられます。地震が発生するまで、このような商品を数十年も保管するでしょうか。また、避難所での生活は短期間なのです。便利かもしれませんが、数日、数週間しか退避しない場所でこのような間仕切りを使う必要性は薄いでしょう。
2008年2月10日