部品メーカーの進出もめざましいようです。

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介護用品も組立キットのようになりつつあります。


 今年の「国際福祉機器展」で感じたのは、部品メーカー、部材メーカーからの出店が目立つことです。従来は完成品の出品ばかりであり、介護のための製品ばかりでした。しかし、今年はその完成品に使用するための部品や部材のメーカーも多数参加していました。一段目の写真は電動ベッドのスライダーを出品しているブースであり、二段目の写真は電動ベッドや電動車椅子などに使用するための電動アクチュエーターを出品しているブースです。電動ベッドや電動車椅子などの製造では、プラモデルのようになってきていて、部品を集めてくるだけで組み立てることができる社会となっているようです。つまり、誰でも(組立てる能力のある技術があることが条件ですが)が、介護機器を製造できるのです。だからと言って、部品を集めてきて組み立てた電動ベッドや電動車椅子が売れるという保証はありません。しかし、豊富な部品メーカーが素材を供給していることから、自分仕様の介護機器を組み立てるとが容易となってきていることは確かです。将来は、自宅の車庫を改造して特注品の介護機器を組み立てるガレージメーカーも出現するかもしれません。ただし、同じような業者も増えるために利益が上がるとは考えられませんが。
2008年10月1日