段ボール製の棺桶。





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他の業界の慣習を知らないで製造する人が多いようです。

葬儀などで遺体を収納するために棺桶が使われている。棺桶の素材はラワン合板が多く、いわゆるツキ板と呼ばれる板材が使用されている。ツキ板とは、ラワン製の合板の表面に薄く削った天然木材を貼り付けたものであり、外観からは桐材や杉材のように見える素材である。棺桶には無垢の天然木材を使用することはない。火葬する際に燃え難いことと、重量が重くなるためである。
このツキ板製の棺桶の見た段ボール業界の関係者は、ツキ板の代わりに段ボールを使って棺桶を製造すれば売れるのではないかと考える人が多いようだ。素材を段ボールにすれば棺桶は軽量化でき、パルプであるため燃焼させるのは容易なはずである。このため、毎年のように段ボールを素材にした棺桶が見本市に出品されている。段ボールといっても耐水性のある材質のものや、重量物を搬送するための耐荷重の高いものなどがあるため、素材を選ぶには困らない。
一段目の写真は、災害用に考えられた段ボール製の棺桶であり、平常時は平らにして保管し、使用する際にはスナップを連結することで短時間で組み立てできるというものである。
このような段ボール製の棺桶が葬儀業界に売れるかと、言えば、実はあまり売れないのです。毎年のようにどこかの見本市で新規参入の企業を見かけられますが、次の年には見かけることはありません。

この続きは拙著「くたばれベンチャー」をお読み下さい。

kutabare

タイトル 「くたばれベンチャー!モノづくりニッチで起業」

出版社  株式会社秀和システム
定価   1500円(税別)

内容の詳細とご注文は下記のホームページをご参照下さい。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798045934?ie=UTF8&tag=shuwa01-22&linkCode=as2
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/4593.html

2014年8月3日