老人ホームでは一般の賃貸住宅とは違った需要がります。
老人ホームといっても一種の賃貸住宅であり、若者や勤労者が住んでいるのではなく、高齢になった老人が住んでいるだけのことなのです。しかし、持病を持っていたり、体力の無い高齢者ばかりであるため、通常の賃貸住宅とは違った需要があります。そのために、老人ホームに住んでいる高齢者に向けた独特のサービスをする業者が現れてきました。
一段目の写真は薬局であり、高齢者は自ら薬局に出向いて薬を取りに出掛けることができないので、この薬局は老人ホームにまで届けるサービスをしています。いわば、薬の宅配のようなものです。この業者は全国にチェーン展開していて、どこの老人ホームにも配達していました。似たような薬局業者はこの他にの2、3社があるようです。
二段目の写真は、老人ホームにまで出張して高齢者の口腔を治療しようとする歯科医のグループです。三段目の写真にあるように、口腔を治療するための小型の治療器具が販売されているため、この器具を歯科医が老人ホームにまで持参して治療することになります。以前は、歯科治療専用のユニットを搭載したライトバンで老人ホームに駆けつけて、ライトバンの中で治療しなければならなかったのですが、このような小型の治療器具ができたので歯科治療が便利になりました。
四段目の写真は老人ホームに居住する高齢者に向けて、死後の手続きなどを代行しようという企業です。高齢者は、死後に財産の処分や葬儀の内容などについて生前から予約しておく必要があり、それらの全てを任せてもらうというのが仕事です。実際には、葬儀の生前予約や財産処分については、弁護士や司法書士などでなければ受任できないため、このような企業は遺言や生前予約は弁護士や司法書士に取り次いでいて、資格者の指示のもとに予約された内容を実行するのですが。
五段目、六段目の写真は、中国にある老人ホームを紹介する企業です。この企業はすでに中国で複数箇所の老人ホームを運営しており、日本の介護サービスをそのまま中国で実行しています。この企業は日本人を中国にある老人ホームに斡旋するのではなく、これから中国に進出したい日本の老人ホーム運営者に中国進出をコンサルタントするのが目的です。すでに上海などの老人ホームを運営していることから、現地での経営のノウハウがあります。中国の法規制、習慣の違いなどを伝授しようとっするものです。これからの老人ホームは国内だけでなく、海外にも進出しなければならなくなったようです。
2014年8月14日