一般消費者向けの防災用品は展示してありませんでした。
地震、火災、風水害、犯罪、台風などの災害への対策を考える「危機管理産業展」に出掛けてきました。身近な災害といえば東日本大震災であり、会場内には地震対策や災害救助に関連する企業ばかりが出店していました。防災、地震対策といってもデパートやスーパーで売っているような、乾パンやレトルト食品のような防災食品とか、貯金通帳などの貴重品を保管するための災害持ち出し袋のような一般家庭向けの商品を展示しているのではありません。この見本市はプロ向けの防災用品や救助用具だけが展示されているのです。来場者は防災に関連する人達ばかりで、公共団体、消防署、警察関係、海上保安庁、民間会社の防災担当係などの職業の人達でした。国民や社員を災害から守る立場の人達と考えれば良いでしょう。
来場者が防災、救護関係のプロばかりなので、並べられている商品は何れもプロ仕様のものばかりです。二段目の写真はレスキュー隊の隊員が着用する衣類で、火事場ではお馴染みの制服です。どうも、各都道府県の消防署により採用するメーカーが違うようで、制服を製造している企業のブースは多数ありました。三段目の写真は自家発電機を展示しているブースで、大手の複数の重工業企業からの出店が目立ってました。本業とは無関係のような企業からも自家発電機の出品があり、今までは宣伝しなかったので知名度が無かったのでしょうが、実際には本業のかたわらに製造していたようです。四段目の写真は緊急放送用のシステムを販売している企業のブースで、公共団体ではお馴染みのものです。今までは町内に建てられたスピーカーで一斉同報するシステムがメインでしたが、現在は携帯電話に同報したり、メールを同時に発送するシステムも併用されてきているようです。五段目の写真は自衛隊の特殊車両の展示で、最近の防災関連の見本市、展示会には必ずといっていいほど展示されてます。いざ、大災害となったらこのような車両が走行するのでご注意下さい、といったアッピールかもしれません。
2014年11月8日