個人営業の工務店が多く来場し、面白い商品がありました。
住宅のリフォームを行う業界の「リフォーム産業フェア」に出掛けてきました。この見本市は、住宅の修理、保守を行う工務店や工法技術を紹介する会社が出店していて、新技術を学びたい職人や工務店が来場するものです。新築の住宅を請け負うための見本市ではないため、出店している企業はどちらかと言えば規模の小さなところが多いのが特色です。プレハブ建築や注文建築を受けつけるような大きな建築会社などは出店していません。最近では組織的にリフォームを請け負う大企業も出てきましたが、小さな修繕や細かなリフォームでは町の小さな工務店が得意とする分野なためでしょう。まあ、出店者も来場者も個人経営の小さな工務店や会社であるという見本市は珍しいものではないでしょうか。
最近のリフォームでの特色は、耐震のための施工が増えていることでしょう。このため、この見本市でも耐震工法が多数展示されてました。二段目、三段目の写真は、既に建築されている木造住宅の周囲に補強用の鉄骨を建て、その鉄骨で住宅を保護する工法が模型で示されてました。耐震設計がされていない木造住宅を建て直しせずに補強しようとするものです。補修費は意外にも安いものでした。四段目の写真は、一階と二階に柔軟性のある連結材を介在させ、振動を揺れで解消しようという工法を模型で説明していました。この他に、柱と梁の間にダンパーを介在させ、振動をダンパーで吸収させる工法も多数展示されてました。建築基準法の改正により、リフォームにもこのような需要が多くなってきたようです。
2009年7月21日