鉄構技術展での出品は、大型の機械ばかりなのですが、やはりニッチを狙った隙間商品を製造する会社も出店していました。この会社は、鉄骨を組み立てる際に使わなければならない特殊な道具だけを製造していました。二段目の写真は、鉄骨の高さ位置を調整するための治具で、ビルの鉄骨を組み立てていく作業の中で、左右の鉄骨の高さが違っている時に修正するためのものです。この他にも、鉄骨から飛び出した出っ張りをチェーンソーで切断する機械なども展示していました。それ程多く利用するのではないのですが、鉄骨の組み立てでは時々必要となる商品でした。驚くことには、この会社は製品を販売せず、全てレンタルにしていることです。使用頻度が低い商品なので、販売するよりもレンタルした方が良いという理由もありますが、一番の目的は利益率を高くさせるためでしょう。商品を販売してしまえば利益は一回しかありませんが、レンタルすることで毎月売り上げが見込めるからです。
大きな業界の中で、小さな作業だけを狙った商品であり、企業としては安定していると考えられました。
2009年7月30日