実用的な小物の防災用品も見かけられました。

15kikikanri14

15kikikanri15

15kikikanri16

15kikikanri17

15kikikanri18
何時かは発生する災害のために実用的なものです。

 危機管理産業展には実用的な商品も見かけられました。新製品として展示されているもの定番商品となって毎年出品されているものとがあります。
 一段目では何やら人だかりがしていました。円筒形のドラム缶のような商品を覗き込んでいました。詳細は二段目の写真にあるように、仮設の防水壁に利用するための道具でした。厚手のプラスチック板を丸めてその端を止めて円筒形にし、その中にビニール袋を挿入してからビニール袋に水を満たすと重量のある防水壁となるのです。ドイツ製ですが、現地では既に多用されていて、災害の発生時にはこの円筒形の仮設防水体を連結して使用しているのだそうです。使用しない時は板状となることから嵩張らずに保管することができる優れた機能があります。
 三段目、四段目の写真は災害時の避難所などで使用する仮設便所であり、ペルー缶を屎尿の収納のために利用しています。ペルー缶の大きさに合わせて専用の便器を製作したもので、金型を製作するに初期費用がかかった、と説明していました。どこにでもあるペルー缶を災害時に活用する点が面白いものです。
 五段目の写真は火山の噴火による落石を防御するためのシェルターです。山の要所にこのシェルターを設置しておき、噴火時に登山者がここに逃れると落石などから身を守ることができるなだそうです。どこかで見たような構造物だな、と思ったら、昨年までは工場内で地震の際に発生する落下物を防御するためのシェルターとほぼ同じでした。昨年の御岳山の噴火による登山者の死亡事故があったため、同型のシェルターを今度は噴火対策として名称を変えて売り出したようです。
2015年11月9日