日本と違って、介護の熱気はまだこれからでしょう。
台湾で開催された福祉・介護・医療の見本市を見学してきました。昨年にも同じ時期に同じ見本市を見学していますので、今回で2回目となりました。この見本市は、正確には「台湾国際医療展覧会」と「台湾国際銀髪族曁健康照護産業展」と呼ばれ、2つの見本市が同じ場所で同時に開催されたものです。日本風に言えば「医療用具・機械展示会」と「高齢者健康介護産業展」と呼んでいいと思われ、「医療機器展」「介護福祉展」に相当するものでしょう。
台湾では、今年(2017年)9月より介護保健制度が発足する予定であり、台湾でも高齢者が増加しているため介護の必要性が喫緊の課題となっています。しかし、台湾で実施される予定の介護保健制度の内容が未だ不透明であり、どの程度の支援・援助ができるのかが未定となっているようです。このため、会場でも盛り上がりにイマイチ欠けており、各社とも様子見といったところでした。
見本市会場は、台北市中心から東側に位置した「世界貿易中心展覧一館」でした。一段目の写真は会場入口のゲートで、二段目の写真は会場を二階から撮影したもので、この写真に写っている範囲が会場の約四分の一です。三段目の写真は場内の通路で、それほど来場者は多くなく、この程度の混み具合でした。介護産業展は業者向けのものではなく、一般消費者でも入場できるのですが、台湾の人達が介護に対する関心はまだこれから、といったところでしょう。実際には、台湾の社会でも高齢化により、老人福祉の問題は避けて通れなくなっているのですが。
この日、誰だか不明ですが、地元の有力者(国会議員では)が会場を訪れたようで、会場は俄に混乱してきました。四段目の写真はその有力者が場内を歩いている風景で、地元テレビ局などの報道陣が撮影していました。五段目の写真は、その有力者がとあるブースで説明を受けている風景です。招待された有力者達は、皆胸に飾りを付けてみえましたが、日本であれば赤い菊のリボンなのですが、台湾では紫色の桔梗であり、国柄の相違が判りました。
今回、見本市会場で驚かされたのは、会場内に郵便局が開設されていたことを発見したことでした。六段目の写真がそれで、恒久的な設備であり、正規の郵便局です。東京ビッグサイトでは、仮設の宅配便の受付は良く見かけられるのですが、郵便局はありません。日本でも同じようなサービスをして欲しいものです。
七段目の写真は、シンガポールから集団で出店したブースです。シンガポールの企業でも台湾のマーケットを狙っているようです。
2017年7月27日