台湾でもオリジナルの介護用品が開発されてました。

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国情に合わせて介護のための道具や機械が必要とされているようです。

 介護用品や装置は日本からの輸入品が目立つのですが、台湾でも地元の企業が介護用品・装置を開発しています。台湾は東南アジアでも工業国であるので、別におかしなことではないからです。ただ、現状ではマーケットが小さく、利益が見込めないため大企業が進出していません。もし、マーケットが東南アジア全体に広がるようであれば、地元の大企業が必ず参入してくるはずです。アップル社の携帯電話を製造しているのは台湾企業なのです。介護商品でも商機があれば必ず大資本の台湾企業が参入します。
 一段目、二段目の写真は、床擦れを防ぐためのベッドで、モーターで棒を持ち上げて被介護者の姿勢を変えるのだそうです。エアーベッドなどが既にあるので、このベッドは痛そうです。三段目の写真は運動機能を回復させるための補助装置で、両手でハンドルを廻すことでリハビリに使用できるのです。写真に写っているオーストラリア人が開発者・社長であり、製造は台湾の下請け企業に依頼していました。
 四段目の写真は両足の機能回復のための椅子で、座板に座り、両足をペタルにかけて前後に揺らすことでリハビリするものです。随分簡単な構造ですが、安価に製造するにはこのような構成にならざるを得ないかと思われます。五段目の写真は文字の拡大投影装置で、ビデオカメラで撮影した書籍・雑誌などをモニターで表示させるものです。日本国内でも類似品がありますが、比較的高価です。台湾は電子技術の国なので、このような商品を製造するのは簡単なことでしょう。
 五段目の写真は不思議なもので、介護福祉の見本市で鍋釜を実演販売していました。中華料理に使う鍋釜なのですが、見本市の主旨とは全く関係ありません。どうも、出店者が足らず、ブースが余ってしまったので鍋釜を販売する業者を勧誘したのでしょう。この他にも、介護とは無関係な食品や玩具を販売するブースも見かけられました。こんなところが台湾の面白いところでしょう。
 六段目、七段目の写真は空気を流動させる靴を販売していたブースです。靴底にポンプを入れておき、足を接地する度に空気を靴の中に流入させ、湿気をとるのだそうです。湿気が多い風土ならではの商品なのでしょうが、どれほど水虫に効果があるか不明です。
2017年7月27日