上海万博 その5

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パビリオンと言うより企業背伝の建物でした。


日本産業館はやはり会場の隅の方に位置していて、中国政府の政治的な配慮があった場所割りと思われました。日本のテレビでは、世界で一番気持ちのよいトイレが設置されている、という触れ込みでしたが、このトイレは抽選で当たらないと入れず、私は見学できませんでした。入口では行列が二つあり、日本紹介の映像が見える列とそうでない列があり、そうでない列では待ち時間が3時間という表示が出てました。映像が見れない列に並んだのですが、1時間くらいで入場できたので、看板にある待ち時間の表示は少しサバを読んでいて、半分くらいが適当ではないかと思われます。
パビリオン内では複数の部屋に分かれていて、各部屋では企業の紹介をする映像が流れてました、三段目から五段目の写真はその部屋の様子です。何だか宣伝臭いパビリオンだと感じてましたが、これは中国に進出していて、一般消費者を相手に商品を販売している日本の企業ばかりだからです。未だ日本製品に慣れていない中国人にも日本商品を宣伝し、これからの需要者に訴えるための機会と考えたからでしょうか。しかし、各部屋で企業宣伝の映像ばかり眺めていると、テレビのコマーシャルを連続して眺めているようで、科学進歩だとか先端技術だとかいった万博の精神が薄れていくようです。
出口付近には六段目の写真にあるように、たこ焼き屋が開店していてここも長蛇の列でした。このパビリオンの周囲には、たこ焼きの醤油の匂いが漂っていました。最後の写真はこのパビリオンに出資した日本企業の社名が飾ってありました。各社ともこれからの中国市場に力を入れていく意気込みがあるようです。
2010年10月1日