産業廃棄物の処理現場は温度が高く、過酷な労働条件なのです。
環境展では、作業員の労働条件を緩和するための装置や道具が展示されていました。ビルやマンションの解体現場や産業廃棄物の仕分け現場の多くは屋外であり、夏期には極めて高温となり、働く環境は最悪となります。このため、作業員が熱中症となることを防ぐための支援装置が展示されていました。一段目の写真は巨大な送風機であり、工場内や作業現場に風を送って冷やそうというものです。二段目の写真は天井ファンで、工場の天井に吊り下げて空気を攪拌することで屋内の温度を均一にさせようとするもので、羽根の直径が8メートルあります。一段目の送風機は中国製で、二段目のファンは米国製です。いずれも日本製ではないのは、製造量が格段に多く、価格が手頃なのだそうです。
三段目、四段目の写真は、作業員の身に付けて身体を冷やそうという各種の道具です。水分で湿らせて頭や首、背中を蒸発熱で冷やすことができるもので、タオル、防止、チョッキなどのあらゆる形状の道具が出品されていました。これだけ少量多種類の防暑道具を考案されるのはたいしたものです。
五段目の写真はヘルメットを洗浄する装置です。六段目の写真のように、装置にヘルメットを投入し、蓋を閉めると洗浄水が噴出して3分で自動的に洗浄してくれます。汗で汚くなったヘルメットの内部が清掃されるなら、使っていても気持ちのいいものです。
2017年8月10日