江戸の職人文化を承継すると共に、新しい商品を発表する場です。
有楽町駅近くの国際フォーラムで開催された「技とテクノの融合展」に出掛けてきました。この展示会は東京信用保証協会という団体が主催者であり、企業が金融機関から融資を受ける際にその融資額を保証するのが業務であるため、保証団体が展示会を主催するのは不思議と思われます。しかし、信用保証協会が保証する対象は中小企業や個人事業主であるため、保証先の経営が健全化してくれなければ困ります。このため、保証協会ではこの展示会を開催し、これから有望な中小企業の販路を拡大する支援をしているのです。また、売り上げが減少する傾向にある江戸の伝統工芸を承継させるため、職人技術による工芸品を展示して伝統文化の振興を図っているのです。
会場は狭いのですが出店者は260社と多いため、各ブースの面積は狭くなっています。しかい、有楽町駅から徒歩1分のため、来場者は多く盛況でした。東京ビッグサイトは広いのですが、遠すぎます。大きな商品を展示しないのであれば、交通に便利な国際フォーラムを利用して中小企業向けの展示会を開催して欲しいものです。
会場内の入口近くには、職人技により製造された伝統工芸品を並べてブースが設営されていました。三段目の写真では三味線、家具などが展示されています。四段目の写真はひな人形のように見えるのですが、江戸衣裳着人形という創作人形なのだそうです。五段目の写真は木目込人形の一種であり、六段目の写真は江戸風鈴で、これらはデパートの即売会などで良く見かけます。七段目の写真は江戸硝子のコップで、一時は廃れていたようですが今では高級品の部類に入っています。
2017年10月17日