看板には「工事費のいらない駐輪場」と大書きされていて目を引くのですが、商品は自転車の前輪に嵌められた支持具です。これは地面の上に置いて、駐輪のときに前輪を保持させようとするものです。従来の駐輪場では、地面に穴を掘ったり、柱を立てたりしなければならず、工事費がかかるものでした。この支持具では、地面に置くだけでそこが駐輪場に早変わりするというものです。例えば、夏の海水浴場の近くやコンビニエンスストアの前などの駐車場の一部を借り、そこに置けば駐輪できるスペースです、という表示になります。使わなくなれば移動して保管すればいいことになります。
　実は、これらの商品は私が開催している新商品開発研究会の生徒の作品です。昨年より見本市出品を目標にして、このような試作品を開発したのです。４名がそれぞれのアイデアで支持具を考えて試作しました。アイデアの発想から試作までを各人が行い、さらに、産業交流展に出品するまでの一連の手続きをすることで、新商品をどのようにして世のなかに出すかというテストケースなのです。今回は試作品を見学した人から色々な意見を頂戴し、新商品を売り出すためのノウハウを勉強しました。これで商談が成功すればなおいいのですが。
２０１０年１１月２４日