見本市のテーマが細分化されてきました。
焼肉店を専門の来場対象とした「焼肉ビジネスフェア」にでかけてきました。焼肉とタイトルしてありますが、焼肉専門店でなくとも食肉を取り扱う業態であれば関連があり、居酒屋や焼鳥屋の経営者も来場していました。私は今回が始めてなのですが、この見本市は3回目なんだそうです。以前の見本市では「食品」とか「飲食店」といったように広い意味に解釈できるテーマが多かったのですが、最近では「うどん」とか「ラーメン」とかのように特定の業界を区切ってテーマとするものが増えてます。この焼肉ビジネスフェアでは、業界を焼肉業者だけに的を絞っているので、焼肉店とは無関係の業者は出店してません。業界を絞ることで出展者も来場者も目的がハッキリしてきて、商談がし易いからでしょう。
業界が絞られたことの反面、出店者の数が限られるため、池袋の小振りな会場となりました。しかし、焼肉店の関係者は全国的には多いようで、狭い会場には多くの来場者で賑わってました。また、焼肉専門の見本市は珍しいようで、遠くは札幌あたりから見学に来ていた人もみかけらました。会場に入ると、焼肉独特の匂いがして、煙と共にこの見本市の特色が肌で感じられました。
出店者は、焼肉店の設備関係会社(ハード)と焼肉の素材を提供する食品商社(ソフト)に二分されます。二段目の写真は店舗で使用する無煙ロースターのブースで、設備関係はロースターの出店者が目立ちました。どういう訳か、ロースターを製造しているメーカーは名古屋付近に固まっているようで、東海地方が焼肉設備の一大生産地になっているようです。
三段目の写真は、食肉専門の問屋のブースで、各種の食肉を展示してました。殆どは冷凍肉であり、しかも、輸入肉が占めてました。和牛の展示もありましたが、極く少ない量であり、全国の焼肉店では冷凍輸入肉が殆どであることが理解できました。この見本市に出店している食肉業者は一般の食肉店に比べると上質の食肉を提供しているようであり、場末の三流焼肉店では味わうことができないような肉質でした。食肉業者の各ブースでは四段目の写真にあるように試食の食肉を炒めてましたが、調理しているお姉ちゃんが気にかかります。結構ふくよかなのです。「ウーん、肉を沢山食べると体型がこんなに太るかな」と感じたのですが。調理した焼肉は五段目の写真にあるように、来場者に振る舞われていました。数箇所で焼肉を試食すると口の中が脂だらけとなり、食欲があっても「肉はもういいや」となりました。
また、食肉輸入の業者は世界各地の著名産地から食肉を仕入れていて、各ブースではそれらの自慢の食肉を試食させてました。どうも、この会場に出店している食肉業者は、大規模チェーン飲食店向けに食肉を流通させている業者とは異質なようで、小さいながら特徴のある素材を販売しているようです。六段目の写真はイタリアのパロマ産の豚肉を販売していて、中央に立っている男性はイタリア人でした。
2011年1月23日