韓国最大の展示場で、国家戦略の一環の設備でした。
過日、ソウル市を訪問する機会があったので、韓国の展示場を見学してきました。ソウル市付近には展示場が3か所あるようですが、たまたま、訪韓した日ではKINTEXしか見本市を開催していなかっので、ここだけの見学となりました。韓国で開催される見本市の日程はJETROのホームページで確認できますが、あまり数は出てきません。小さな見本市も開催されていると思われるのですが、JETROでは国際的な規模の見本市のみを選別して掲載しているのかもしれません。
このKINTEXに出掛けるには少々ややこしい経路となります。立地場所はソウル市内ではなく京幾道高陽市西山一区で、ソウル駅からは地下鉄を1回乗り換えて1時間かかり、終点の大化駅から徒歩で12分という距離になります。また、金浦国際飛行場からはタクシーで30分程度の距離にあります。何れにせよ、交通の便はあまり良くなく、タクシーもあまり行きたがりません。このため、タクシー運転手はメーターの2、3倍でなければ運転を承諾しないようです。飛行場からは直通バスがあり、運賃は約250円とお安いのですが、1時間に1本程度しかありません。現地に出掛けられるのであれば、時間の余裕を持たれることをお勧めします。
さて、KINTEXのある高陽市は計画都市のようで、3段目の写真にあるように、周囲には高層マンションが林立しており、さながら未来都市のような景観でした。岩盤が強固な国であるために建築できたようで、日本ではこのような高層マンションは難しいでしょう。
本日の見本市は「TOOL TECH」と「MACHINESOFT」というテーマでした。タイトルからすれば、工具、工作機械、機械用ソフトウエアということになりますが、機械関係は何でもありの見本市でした。5段目の写真は入場登録所ですが、ここでは来場者の氏名などをその場でコンピューターに入力し、その場で入場証を印刷していました。日本ではあまりしていないサービスなので、日本も真似をして欲しいものです。
展示会会場は6段目、7段目の写真にあるように長い建物で、ビッグサイトの1から6ホールを合わせたような面積でした。韓国が展示場に力を入れるのは、輸出立国であり、輸出に関連する産業を支援したいからかと思われます。
出品されている商品には、8段目の写真にある金属切削加工機や9段目の写真にあるレーザー加工機などもありました。精度、価格は不明ですが、日本の加工機械とほぼ同じ種類の製品が並んでいました。韓国の技術水準は向上しており、一部の加工機械を除いてほぼ日本の水準と同じとなっているようでした。
2019年10月29日