震災によるビックサイトの展示場で。

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西展示場は避難場所になっていました。電力の削減により、館内は何時もとは様子が変わっているのがよく分かりました。


 3月11日の東日本大震災により多くの家屋が倒壊、流出し、十万人以上の被災者の住居が消滅しました。このため、被災者の多くは被災地近くの学校、公民館などに避難されています。このことは、テレビ、新聞などの報道で皆様ご周知のことと存じます。しかし、被災地では救援物資の搬送ができなかったり、水道電気の供給が途絶えて生活が困難なため、被災者の一部は他県に移住されています。東京都でも救援のため、被災者を受け入れて東京ビッグサイトを避難場所に提供しています。居住地区として提供されたのはビッグサイトの西展示場の一階でした。
 一段目の写真は西展示場の入口に立てられた案内板です。ここから先は避難者か関係者だけしか入れません。日頃は見本市やイベントで賑やかな会場内はヒッソリとしていました。ここでは被災地と違って雨風をしのぐことができますが、見本市会場用に施工された厚いコンクリートの床では相当に寒いかと思われます。皆様、早い時期に仮設住宅などの暖かい家屋に入居できるよう陰ながら願っております。
 二段目の写真は東展示場の通路です。原子力発電所の被災により節電となり、通路内は消灯されて薄暗くなり、エレベーターの半分以上は停止していました。今まではエレベーターは人が乗っていなくとも常時動作していて、照明も煌々と照らしていて、電力の無駄が多かったのではないでしょうか。少しくらい暗くても不便は感じません。電力事情が好転し、強制節電が終わったとしてもエレベーターや照明器具の省エネを考えてもいいのではないでしょうか。
2011年4月22日