やはりオリジナル商品は全ての技術を国内で開発すべきでしょう。
新商品が開発されるのですが、全ての新商品が国内にある技術で開発されないこともあります。海外の優れた技術を導入して商品化するのも国際化のため仕方ないところがあります。しかし、できたなら筐体からシステムまで全て国内で開発して欲しいものです。
1段目、2段目の写真ではグリップの形状をしたスキャナーが展示されていました。何に使用するか理解できなったのですが、これは溶接部分の内部を検査するためのものです。スキャナーから赤外線を照射し、その反射波の強弱によって溶接部分の完成度を断面図として表示できるものです。溶接した部分の内部に空洞があったり、完全に結合できているかを確認することができる優れたものです。しかし、筐体は国産なのですが、検査の判断をするソフトは海外製でした。全体をオリジナル開発すれば良かったのですが。
3段目の写真はホワイトボードに描いた図形をそのままパソコンに取り込んで記録できるものです。ホワイトボードの隅から発射された赤外線のよりペンの位置を測定し、位置情報から図形をデーターとしてパソコンに転送できるものです。似たような商品もありますが、この電子白板は価格が安く、データーの加工が容易です。但し、この装置は中国製のようでした。
4段目の写真は高齢者の介護のために用いられるセンサーで、便器に被介護者が15分以上座っていると異常と検知し、WiFiなどを通じて警報できるものです。しかし、トイレにいる被介護者の状況を検知するためだけにこのようなセンサーを使用することはないでしょう。類似品は多数発売されていて、しかも多機能なのです。単機能だけで介護マーケットを開拓するのは無理があるでしょう。
5段目、6段目の写真はシャッター付きの社員証ホルダーです。電池により電荷をかけると窓のシートが曇り状態となり、社員証を隠すことができます。社員が社外に出た時に、社員証を見られた無いためのものだそうです。しかし、この機能だけで1万5千円の対価を払うか疑問であり、しかも電池などがあるので重いのです。奇抜性はあるのですが、そこまでして購入する人がいるか疑問です。
2019年12月31日