今年の宝飾展でみかけた商品で面白かったのは、一段目の写真にある水晶球です。直径が15センチあり、価格は2千3百万円とのこと。無色透明で、気味が悪いほどに透けているのです。占い師がこのような水晶球に向かって運勢を占うことがありますが、占い師の商売道具がこんなに高いとは思いませんでした。占い師になるのも資本がかかるのです。
二段目の写真は比較的安いアクセサリーの問屋で買い付けをしている小売店の人達です。ネックレスや腕輪などが無造作に並べられていますが、プラスチックの偽物ではなくて本物の貴石を使っているものです。これらが小売店の店頭に並ぶ時には数万円の定価が付けられるのです。
三段目の写真では、今回の会場内あちこちで見かけられた案内です。英語、中国語、韓国語で表示されています。また、中国語の理解できる係員を配置しているブースも多くみかけられ、外国からの買い付け客に対応していました。これは、主催者が海外、特に中国に向けてこの見本市を宣伝し、中国人を誘致していたからです。金持ちが増えた中国を相手にして、来場者を増やし、その結果商談を増加させようという企画でした。実際、会場内には中国人の姿が多く見かけられましたが、韓国人の方が多いような感じを受けました。日本の宝飾品も強い「元」の力でなければ売れなくなったのでしょうか。
四段目の写真は窃盗犯に対する警告なのですが、これも四カ国語で掲示されてました。このような高額品を展示する見本市では、盗難、スリなどの犯罪が必ず発生するものです。主催者もそれに対する防御を行っているのです。しかし、韓国、中国からも泥棒がやってくるとは驚きますね。
2012年1月13日