調理器具としてはマイナーかもしれませんが、利用したい業者がいるのです。
今年の厨房設備機器展では不思議な商品を見つけました。一段目と二段目の写真にある一見するとフライヤーのような機器ですが、これは湯煎の機械です。ドイツ製なのですが、この湯煎機械は0.5度単位で温度を維持できるのだそうです。それで、使用目的は何かと言うと、「冷凍食品の温め直し」なんだそうです。冷凍食品は通常パックに入ったまま流通していて、それを電子レンジやフライパンで温めるのですが、加熱温度が高いので食品が縮小してしまうのだそうです。この機械は、80度とか、90度といった設定温度で温め直すので、容積が縮小することが無いのだそうです。主に、病院食や介護食品に利用されるのだそうです。余り用途は広くないのですが、こんな機械を製造する会社もあるのです。
三段目の写真は、釜の下にタイヤが付いていて、用途不明の商品です。これは災害時に焚き出しのために使用するのだそうで、四段目の写真にその使用方法が表示されてました。釜の下のカマドにガスバーナーや薪などの火力のあるものを何でも入れれば、釜を加熱して煮炊きできるのだそうです。これは面白いアイデアなんですが、平常時にはどこに保管しておくのでしょうか。災害時にあれば便利かもしれませんが、それまでの管理が大変のようです。
2012年3月5日