ダイエット&ビューティフェアで。その1

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女性の「美」を追求する見本市ですが、怪しげな?健康食品が多いのでは。


『ダイエット&ビューティ』という見本市に出掛けた。タイトルの通り、『痩身、減量』と『美しさ』をテーマとしていることから、女性が対象の見本市である。美しくなることは年齢を問わず全ての女性の願望であり、そのためには金を惜しまないのであり、それが巨大なマーケットとなっているようだ。
 出店している企業は、エステ機器、リラクゼーション機器、化粧品、健康食品などのメーカーである。来場する人達は、エステショップ、美容院のオーナー、訪問販売業者、健康食品店のオーナー等である。会場には痩身と美容に関するありとあらゆる商品、機器が並べられていたが、男性から見ると「このような薬品や機械が不思議に高い金額で取引されているのが理解できない」のが実情であろう。スチームが出てきて肌を滑らかにする機器が500万円、小さな瓶に入れた美容クリームが1万円以上もしている。美貌を追い求める女性にとっては万難を排しても投資するに値する金額かもしれない。
 他の見本市の雰囲気と根本的に違うのは、「実用性を問わず、生活の二次的な商品を売買する」ことである。通常の見本市では、日常生活に必要な商品であったり、工場の生産ラインで不可欠な機械が展示されている。社会が必要としている商品が出展され、商談の対象となっているのである。しかし、『ダイエット&ビューティ』では、極端に言えば生活していく上ではあっても無くても構わないような、不急不要の商品である。「美」という虚構を求めるための商品であることから、一般の見本市とは違った会場の雰囲気であった。
 写真はいずれも健康を維持し、肌を美しくするための商材を販売しているブースである。どれも聞いたことの無いような素材を元にした飲料やクリームである。活性酵素は聞いたことがあるが、「活性水素」なんて聞いたことがない。とにかく、身体に効き目があるような素材を加工し、それなりの効果を説明して販売していた。「鰯の頭も信心から」ではないが、もっともらしい効能を述べれば売れていくのではなかろうか。なお、これらの商品は医薬品ではないため、「痩せる」「肌が美しくなる」などの薬効をカタログなどでうたうことはできない。そのような薬効を記載すれば薬事法に違反してしまうからだ。このため、それぞれの商品は「健康に良い」とか「身体にやさしい」というような表現に止まっていた。なお、会場にはこの他に健康に関する飲食物や化粧品が並べられていたが、もっと怪しげな商品もあった。それでも、それなりに売れているようであった。
2005年9月14日