『健康博覧会』という見本市に出掛けた。博覧会と名付けた見本市は珍しいもので、商品を広く見せるといった意味があり、昨今はあまり使われていない。健康に関する商品、サービスの見本市であることから、健康機器、健康食品などの医薬品、医療ではない業者が出展していた。見本市のタイトルからして変わっていたが、出展してある商品はすざましいものがあった。こんな商品、サービスがあったのか、と驚かされるようなものばかりである。『不思議だ』とか『珍しい』といった感嘆が出るのではなく、『怪しげな』とか『奇怪な』といった表現が適切なものが見られた。あたかも、夜店に並んでいる不可解な商品に近いようなものがあった。
この見本市に出展している商品などの全てがふざけている、というのではなく、一部の出展者の商品が該当しただけである。だが、『健康』というものは、医療とは違ってその個人の心の持ちようである。『気は心』なのであることから、どんな商品であってもその人が健康になるのであれば、それは商品なのであろう。
① 精力剤
ベッドに置いてあるのはダッチワイフである。この薬を飲めば毎夜が楽しくなります、ということを視覚から理解させようとしたディスプレーである。明るい照明の下でダッチワイフを眺めると、猥褻な感じよりも、可愛らしさが出てくる。
平成17年3月18日