披露宴では一斗樽の鏡割りが見かけられるが。
リサイクルする精神なのだろうか、安くしようとしているのだろうか。
結婚式場の経営者、ホテルの経営者に向けて、結婚式や披露宴などに利用される商品、サービスを展示した見本市がある。その名も『ブライダル産業フェア』。結婚式も業界から見れば、一つの産業なのである。この見本市に出掛けると判るのだが、結婚するカップルに向けてあれこれと趣向を凝らした企画を提供し、より華やかで、より豪華な式典を売り込んでいる。一生に一回のイベントということで、カップルから金をふんだくろうとする業者が並んでいた。こんな企画をよくも考えたな、と思われるものも見かけられたが、一生の思い出を金で買おうというカップルも多いのが実情である。
さて、披露宴での目玉ではカップルによる『鏡割り』がある。一斗樽の蓋を木槌で割る出し物である。しかし、本物の一斗樽を使っていたら金がかかる。この業者は偽物の一斗樽を作り、本物の蓋の代わりに三枚に蓋板で樽を覆うようにした。蓋板の真ん中を木槌で叩くと、いかにも鏡割りしたような雰囲気となる。同時に、樽の前側に固定したクラッカーが鳴り響く仕掛けもしてある。一斗樽を何回も使うことができるのだが、本物の樽を使えないのは何だか侘しくなるのでは。
2005年7月29日