日本で唯一の墓石の見本市です。

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明るい照明の下にあの墓石が多数展示されてました。
ここでも安い外国製品が大半となっています。


 墓石だけを商品として商談する唯一の見本市が「ジャパンストーンフェア」です。出店して墓石や石材を展示しているのは石材屋か商社で、来場するのは墓園や墓地に墓石を施工する墓石屋です。会場内には墓石がズラーと並べられていて、お客さまを待っていました。この見本市も数年前は盛大で、出展者数も今回の倍位はいたのですが、景気が低迷して墓石が売れなくなったのか、出展者も来場者も減ってきていました。以前はモダンな新作墓石や奇抜なデザインの墓石が出品されていたのですが、現在はオーソドックスな墓石ばかりで面白さに欠けるようになりました。それでも、墓石の見本市はここだけのため、業界の動向を知るにはこの見本市しか頼りになりません。
 現在、国内で流通している墓石の殆どは中国製です。会場に並べられているのは見本品であり、これを売るのではありません。日本から墓面に彫る文字を中国の工場にメールなどで送ると、現地で文字を入れて完成品で発送します。日本の墓石屋はセットになった墓石を墓地に設置するだけです。国際分業が進んでいるようです。国内産の石材でも、加工賃が安いため、一旦中国に輸出して現地で加工し、再度日本に発送するそうです。今までは中国製が強かったのですが、インドからも業者が出展していました。中国製よりもさらに安く完成品の墓石を輸出する、と力説していました。こうなると、「インド人もビックリ」ではないでしょうか。なお、石材屋が墓石屋に販売する墓石の価格は30万円から数十万円程度で、小売価格の半分以下のようでした。
2005年11月8日