加盟店を募集するフランチャイズの見本市です。
不思議なフランチャイズもありました。
フランチャイズの加盟店を募集するため、フランチャイズ本部が出店するのが「フランチャイズショー」です。この見本市は日経新聞社が主催していますが、この他にも同じような内容の見本市が2、3種類あるようです。
フランチャイズ(以下、FC)とは、店舗を持っている零細企業家に本部が看板とマニュアルを渡し、簡単な講習でだれでも事業を開始できるシステムです。いわば、経営のノウハウをFC本部から金銭で購入し、素人であってもそこそこ儲けることができる商売の知識の切り売りと言えます。コンビニ、ラーメン屋、焼肉屋などが主なもので、今日では珍しいものではなくなってきました。その昔は、商売のノウハウ、営業のコツは丁稚奉公して知識を身につけるのが当たり前でした。しかし、世の中の進歩は早いため、数年も丁稚として勉強するような時間的な余裕はありません。また、丁稚で勉強しても、知識が身についた頃には社会が変化していき、商売の知識が通用しなくなっているかもしれません。
このため、ノウハウや経営経験を金で買い、誰でもが儲かるシステムを売る商売ができました。それがFCなのです。しかし、加盟店が儲かるといってもそこそこで、大設けはできないようになってます。やっぱり儲けは胴元(FC本部)が吸い上げるような仕掛けになっているようです。
さて、FCといっても、以前はコンビニのような各種雑多小売店やラーメン屋のような飲食店ばかりでしたが、昨今は色々な職種も進出しています。一般消費者からすれば、「こんな商売までがFCなの!」と驚かされるようなものまであります。しかし、一方では商売の知識を売りたい人がいて、他方では知識を買って商売をしたい人がいるのですから驚くに値しません。売れる知識、ノウハウであれば何でもFCになってしまいます。
中段、下段の写真は「競馬の勝ち馬を予想するFC」です。本部が過去の出走馬の成績からそのレースの勝ち馬を予測するパソコンソフトを販売し、FC加盟店(すなわち、馬券を購入する人)がそのソフトの出力データで勝ち馬を判断するものです。ブースを一見するとノミ屋のようですが、予想屋であれば違法ではありません。しかし、本当のノミ屋もこのFCに加盟して、レースの勝ち馬を予測しながら営業しているかもしれませんが。
2006年3月20日