手芸用品、素材のホビーショーに行ってきました。①

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中高年女性のための手芸の世界です。
しかし、熟練を必要としない簡単なものが目立ちます。


 趣味の世界のホビーショーに行ってきました。世の中は余暇消費時代となっており、家事や仕事で余った時間をどのように活用するかが人生の目標となってきました。しかしながら、余暇をどうして使ったらよいか判断できない人達も多いのです。このため、余暇を消費するための趣味を提供する産業が成り立ってきたようです。このホビーショーは30年の歴史のある有名なものです。しかし、ホビーと言っても趣味全般をその範疇に入れているのではなく、見本市の開始の時から『手芸』が主なテーマとなっているようです。
 このため、会場内は女性(但し、子供の世話に手のかからなくなった中高年ばかりですが)が多く来場されてました。なお、この見本市は業者だけのものではなく、一般の方の来場も可能であり、場内では手芸用品を即売しています。このため、商談会というよりは手芸を一般に広め、業界のすそ野を拡大させることが目的のようです。
 会場のブースではそれぞれ新しい手芸材料や技法を紹介しており、その場で実際に試してみることもできます。三段目の写真は日傘に自分オリジナルの絵を描くという新しい手芸です。毎年新しい手芸が開発され、来場者に披露されてます。しかしながら、このような手芸はマスプロで既に半完成された素材に手を加えるものであり、私の感性からすれば手芸というより組み立てキットのようなもので、『趣味』といえるかどうか疑問です。趣味というのは素材から組み立てたオリジナルのものでなくてはならないでしょうか。ただ、世間には基礎から完成するまでの一連の作業をこなせない人達も多く、そのような人達に『時間潰し』のキットを提供するのがホビー産業ではないでしょうか。
2006年6月9日