不便を感じると人間は同じような商品を開発するようです。
しかし、これは売りにくいでしょう。
7月に、東京ビッグサイトで「自治体総合フェア」と「モダンホシピタルショウ」という異なった見本市が同時に開催されてました。2つの見本市には偶然ですが、異なった企業から似たような商品が出品されていました。それは二枚折りのドアーで、上段の写真は自治体総合フェアに出品されていた鉄板製の外ドアーであり、下段の写真はモダンホシピタルショウに出品されていた木製の室内用ドアーです。
何れのドアーもその目的は車椅子でも出入りが自由にできるように開口部を広くできるように考案されたものです。つまり、アコーデオン式のカーテンではなく、厚いドアーで同じような開口部を広くする効果を狙ったものです。従って、用途としては車椅子を使用する障害者の家庭や病院、介護施設などに限定されるものです。
これらのドアーは全く別々の企業から発案されたものですが、用途や狙いは同じものです。社会が必要としている商品であることから、異なった人から発案されたものです。同じ時期に同じようなアイデアが発案される一つの事例です。
これらの商品としては決して悪いものではありませんが、販売先が限定されることから売り難い商品でしょう。また、生産量が少ないことから単価が高くなる欠点があります。開発された方はこれから苦労されるでしょうが、販売先を開拓するために頑張って下さい。
2006年7月20日