美と健康の見本市にでかけてきました。

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女性の美貌を追求したのが「ダイエット&ビューティフェア」でした。
似たような商品ばかりなのですが、業者には売れていくようです。


 女性の願望は「痩せる」ことと「美しくなる」ことである。この両方の願望を満足させるための見本市が「ダイエット&ビューティーフェア」なのである。痩せるのであれば運動したり、節食すればいいのであるが、体を動かして汗を流すのは嫌なのである。美しくなるために、知性や教養を身につけるのは時間がかかって面倒なものなのである。これらの困難さを金銭で解消してくれて、座っているだけで痩せて美しくなりたいのが欲望ではなかろうか。この欲望を満たしてくれるための機器や商材を展示しているのがこの見本市である。髪などをいじるのではないため美容院の分野でもなく、運動をするのでもないためスポーツジムの分野でもないため、業務の分野を考えるとエステサロンが一番近いのではなかろうか。来場者はエステサロンかマッサージ店の経営者が多いように思われた。
 女性の願望を満足させるためだけの業界であり、日常生活に必要不可欠な業態ではないため、男性にとっては摩訶不思議な見本市といえる。しかし、女性にとっては美貌というものが人生に大きく左右する要素であるため、立派な産業として成り立っているいるのである。美顔機やマッサージ機などが展示されているが、何れも高額である。その高額の機械をエステサロンが導入し、高額な施術料を請求しても顧客(女性)が支払ってくれるのである。言い換えると、「美」というものを追求する業界では、機械を販売する業者も大きな利潤をあげ、その機械を導入したエステサロンも大きな利潤をあげることになる図式ができあがっている。
 では、こんなに利潤のある美味しい業界なので新規に参入してみようかという業者もあるかもしれない。だが、この業界は魑魅魍魎の世界であり、全くの素人が参入できるようなものではないらしい。メーカー、問屋、小売り、エステサロンのそれぞれに人的なコネがなければ商品が流通しないらしい。表からは理解できないアンダーな世界であるようだ。
 二段目の写真はエステ専用の業務用の乳液であるが、素材が全て果物でできているとのこと。オレンジ、バナナ、パイナップルなどのように素材によって容器が分けられている。肌に良いとか、美容に良いとかの理由をつけているらしい。この業界は常に新製品を製造し(決して世界で始めてという意味ではなく、女性にとって目新しいというだけ)、女性にアッピールしなければ生存できないらしい。それで、毎年のように新素材と称する乳液、美容液が発表されているらしい。
 三段目の写真は外人のモデルを使って、痩身のマッサージをしているブースである。マッサージ機が珍しいのではなく、モデルが何とルーマニア出身なのである。ルーマニアでは国家が崩壊したため、女性が日本に出稼ぎに来ているという話は聞いたことがあるが、こんなところのモデルまで出没するとは思われなかった。
2006年9月19日