女性の美貌を創造する機械なのですが、不可思議なところもありました。
女性だけが最終的な顧客となる「ダイエット&ビューティーショー」では変わった商品がありました。
一段目の写真は足の裏から毒素を抜き出す機械だそうです。業界用語では「デトック(解毒)施療」と呼ばれるもので、足を水槽に入れて電極に通電すると、電気分解の要領で足裏から人体の毒素・老廃物が排出させることができるとのこと。見ていると、30分位で水槽の中には老廃物らしい茶色い色素が出てきます。この施療が体に良いか悪かは別として、私はこの機械の販売に驚かされています。この機械は数年前から発売されているもので珍しいものではありません。昨年は3社が類似品を製造してましたが、今年になっては7社が製造しているとのことです。だが、実際には販社が無数にあり、販社自体が自社のラベルを貼って販売しているため、会場内では30社程が展示していたようです。この業界では、他人のアイデアのパクリは常識のようで、売れるとなるとブームになってどこの会社でも類似品を販売するようです。ブームが来るのはいいが、ブームが去るのが早くなるのではないかと危惧しています。
二段目の写真はパーマの道具かと思ったら、頭にお鉢を被せて、上からイオンの混じったミストを噴射する機械なのだそうです。イオンの蒸気が頭全体を覆って、リラックスするとのことですが果してどうかな。今年の新製品とのことでした。
三段目の写真は付け頭髪です。男性が持っているのはヒジキではなくて素材であり、薄い皮膜に人工頭髪を貼り付けてあります。この素材を円形禿や頭髪の薄い部分の形状に合わせて切り取り、皮膜に接着剤を塗って頭の皮膚に固定するのだそうです。右側にある人形のように頭から髪が生えたようになります。300社位出店していた会場内でこのような商品を販売していたのはこの一社だけでした。あまり美貌とは縁がないような商品であるためでしょう。どちらかと言えば、何らかの障害でハゲたのか、高齢のために髪が薄くなった人のメンテナンスのためのものだからではないでしょうか。価格自体は結構安いもので1センチ四方で数百円程度でしたが、貼り付けるための技術料が数千円かかるらしい。商品を販売するのではなく、作業の技術料で稼ぐためのものでした。
2006年9月19日