訪問販売が主体の見本市です。
一般にはなじみの薄い商品なんですが。
「ダイレクトマーケッティング」の英文(和製英語なのですが)を直訳すれば「直接の販売」となります。すなわち、「店舗を持たずに、顧客に直接商品やサービスを販売すること」になり、訪問販売のジャンルになるのではないでしょうか。すると、この見本市の主旨は、訪問販売のために必要な商品や訪問販売を支援するサービスを展示することになります。会場には、訪問販売に向けた商品(健康食品、美容器具、エステ器具など)が並べられますが、どれもデパートや商店では見かけられない特殊なものばかりです。訪問販売では、営業員が直接家庭を訪問して説明と販売を行うため、どうしても商品が特殊で高価にならざるを得ません。しかし、素人の私が見ていても不可思議な商品が多いのです。会場には、新しい商財を仕入れたり代理店になろうとするブローカー風の人達がいて、一種独特の雰囲気でした。
二段目の写真は商品流通のフランチャイズを募集している出店者で、生協とカタログ販売の長所を取り入れた新型の小売り業なんだそうです。数十万円の加盟金を払うと代理店になれて、近所の人達にカタログ販売を代行することができるのだそうです。生協のように注文した商品の取り次ぎは必要なく、安定した収入が得られる、との説明でしたが何だかよく分かりませんでした。
三段目と四段目の写真では、「NETWORK BUSINESS」の業者の総合展示のコーナーです。ネットワークと言ってもインターネットではなくて、知人を加盟させて販売網を広げる商売です。ねずみ講などでは無限連鎖販売法により禁止されてますが、一定の限度を設定すると(例えば、販売金額が一定額よりも低い)、ネットワークビジネスとして合法に営業できるのです。四段目の写真では、これらのネットワークビジネス会社が販売している商品を陳列してありました。健康食品のように消耗品が多かったような気がします。
極めて特殊な見本市と考えられますが、広い日本ではこのような訪問販売業者も数多く活動している証拠でしょう。
2006年10月14日