大手のライセンシーの片隅ですが、売り出したい新人の場もありました。
主催者の粹な取り計らいではないでしょうか。
「ライセンシングアジア」の会場の隅にはギャラリーと称して、新人のためのコーナーが設けられていました。このコーナーは空間を仕切らずに壁だけが主催者から提供され、その前の1メートル四方の場所が作品を展示するスペースとなっています。このスペースの貸し出し料は2日間で7万円とのことで、格安の価格設定ではないでしょうか。出店者は1メートル四方の床と壁にそれぞれの作品やデザイン画を展示して、商談を行うことになります。出店者はこれから売り出したい若手デザイナー、プランナーばかりです。言い換えれば、未だ売れないデザイナー、プランナーが自己宣伝してスポンサーを見つけるための場とも言えます。これから売り出す無名のデザイナー、プランナーを育成しようとする、主催者側の親心ではないかと思います。多分、7万円の出店料を徴収したとしても、主催者からすれば赤字になるコーナーだと思います。
未だ無名なのですが、これから自己表現をした作品を世のなかに出していきたい若手のデザイナー、プランナーは、出品物の説明に熱心でした。中にはゴマ塩頭の中年の方も見かけられましたので、作品の売り込みは大変なのでしょう。三段目の写真は絵本やキャラクターを商品化していきたい女性で、本職は看護師だそうです。仕事の合間にデザインを描いているのでしょうか。この人以外にも、プロに転向したくて出店していた人が多くいました。皆様頑張って下さい。
2006年10月27日