クリーニング業界も機械化の波にさらされています。
細かいところまで工夫された機械でした。
クリーニング業者だけを相手にした「クリーンライフビジョン」という見本市にでかけてきました。クリーニング業界では大変な戦国時代となっているようで、商店街で個人的に経営している小さな店は高齢化と跡継ぎ不在のために減少しています。その代わりに、クリーニングの取次店が街に増殖しています。取次店では契約した工場に洗濯物を渡し、工場で洗濯をしています。洗濯工場では機械化が進んでいて、大量の洗濯物を効率良く処理できる工夫がされています。どの工場でもパートを採用し、素人であってもマニュアルに沿って作業できるようになってます。こうした業界の背景から、この見本市では、どちらかと言えば工場向けの大がかりな設備機械が展示されてました。昔のように、アイロンとプレスだけでクリーニング店を開業できるような状況ではなくなったようです。
二段目と三段目の写真はワイシャツに半自動的にアイロンがけをする機械です。両側の袖口を固定し、ボタンを押すと蒸気が内部に送り、同時に袖口をプレスします。すると、袖口がプレスされ、本体と袖が瞬時に乾燥されます。1時間に数十枚のワイシャツをアイロンがけできるそうです。こんな方法でワイシャツを乾燥させていたとは知りませんでした。
四段目と五段目の写真は衣類を折り畳む機械です。ホテルにあるガウンや浴衣のような衣類をベルトに沿って送り込むと、後ろからは折り畳まれた衣類が出てきます。この間、30秒以内です。ホテルや旅館にある浴衣がこのようにして折り畳まれるのでしょう。
六段目の写真に注意して頂きたいのですが、ドライクリーニングの機械です。これらは全て中国製です。デザインなどにはまだ野暮ったいところがありますが、工場で使用するには何ら不便のない機能を持っています。ドラムを回転させてクリーニングするだけの機構なので、それ程高い技術は不用なのでしょう。機械の仕上げはイマイチなのですが、これからはこのような産業機械も中国製が参入してくるでしょう。
2006年11月27日