珍しい自転車や特殊な自転車がありました。

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日本では法律で売れませんが、諸外国では売れるのです。
それが一つの産業として成り立つ理由なのです。


 台湾の「自転車関係見本市」には、珍しい形態の自転車及び走行車が出品されていました。日本のマーケットではまずお見かけできないものです。それは、日本の道路交通法の基準では公道を走行できない規格のものばかりであるからです。だが、台湾の自転車メーカーでは現実に日本国内では珍しい、或いは見たことのない自転車を量産し、販売しているのです。その理由は世界をマーケットにしているからであり、世界が相手であれば量産が可能なのです。つまり、一つの国での需要やオーダーが数十台程度であっても、全世界の国からそれぞれ注文があれば、年間で数千台の数量になるのです。すると、特殊な自転車であっても十分採算がとれることになるのです。これらの特殊な変形自転車を観察すると、技術的にはそれ程高度なものではなく、日本の中小企業であれば十分製造できるはずです。だが、日本国内だけで販売しようとすれば年間数十台以下しか注文がとれなく、採算が悪くなるか、単価が極端に高くなるというジレンマになってしまうのです。世界を相手に特殊な自転車を販売する、と言う企業体制が中小企業でも成り立つ理由となっているのです。
 一段目の写真は木製の自転車で、実用というより子供の玩具デショウ。二段目の写真では、左側が四人乗りの四輪車、右側が一人乗りの三輪車です。国内でも時々遊園地などで類似する自転車をみかけますが、公道は走行できないようです。しかし、世界的にみればこれらの三輪車、四輪車であっても公道を走行できる法制の国が多いので、輸出できるだけの数量は受注しているようです。三段目の写真は足踏み自転車で、左右のペタルを上下に足で踏むことで走行させるものです。実用性については疑問がありますが、目立つことは保証できます。四段目の写真は幼児を乗せて自転車で牽引するカートです。海外では良く見かけることができます。五段目の写真はバッテリーカーで、1回の充電で30キロ位は走行できるそうで、単価は百万円とのこと。国内でも老人向けに似たような介護走行車を販売してますが、このように全天候型のは無いようです。
2007年4月22日