弁当、惣菜の分野は市場が拡大しているようです。
新規な商品も見かけられます。
弁当や外食などの業者に向けた「ファベックス」に行ってきました。主に、弁当や持ち帰り惣菜の業界を相手にした見本市なのですが、冷凍食品、展示器具、包装容器などの企業が出店していて、少しまとまりが無い見本市です。冷凍食品だけ、包装容器・食品トレーだけ、店舗の設備機器だけのそれぞれの見本市も別途あるのです。一応は外食や持ち帰り料理・弁当に関しての業者は出店しているのですが、少しインパクトが弱いのです。これからは何か強烈な個性があるような見本市にして欲しいものです。
この会場で見つけたブースに、電子レンジで調理する容器を宣伝している企業がありました。二番目の写真は壁一杯に積み上げられた箱ですが、これらは全て電子レンジなのです。全てを使っているのではなく、下段の一部だけをデモで使っていて、上部の電子レンジは単なる飾りです。しかし、こんなに電子レンジが並べられていると迫力があります。
電子レンジが各家庭に入って久しく、普及率も高くなっているのですが、電子レンジだけでの調理はイマイチのようです。この会社では、食品素材を入れる容器を改良し、電子レンジであっても熱を均一に回すように工夫しているのです。三段目、四段目の写真は丼物のセットであり、半透明な容器に洗った白米と冷凍食品がセットになって販売されています。この食品を容器に入れ、電子レンジで加熱すると数分で料理が出来上がるといものです。完全な冷凍食品を加温するのではなく、生の食材と冷凍食品とタレなどを混ぜて加熱するため素材の美味しさがでるのだそうです。一部は既にコンビニなどで販売されているようです。容器の価格が食品に含まれるため、弁当よりも割高になるようですが、冷凍食品よりも美味しさを求める分野での販売が見込めるでしょう。
なお、この会社はこの容器を引っ提げて業界に参入したベンチャー企業で、会社自体はまだ赤字ですが、ベンチャーキャピタルの支援を受けてあちこちで大がかりな営業活動を行っているようです。
2007年6月14日