面白い用途を考えたものです。

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日本と中近東の文化の融合でしょうか。
これからの商品でしょう。


 JAPANTEXの見本市会場で面白い商品を見つけました。商品は『仏間用ペルシャ絨毯』です。比較的裕福な家には大きな仏壇を設置した仏間があります。その仏壇の前に敷いて、お勤めをするときに使用するというものです。通常は仏間にはお勤めするための専用の大きな座布団が置かれていますが、この座布団の代わりに絨毯を使用しませんか、というのがトークです。イスラム教では、礼拝のときに絨毯を敷いてお祈りを捧げます。仏教であってもお経を唱えるときには絨毯を使用してもおかしなことではありません。
 仏間で使用するために、形は正方形であって仏教独特の模様や梵字が織り込まれています。ペルシャの絨毯工場にこれらの模様や文字を特注して製造させているそうです。なるほど、仏教独特の模様や梵字を織り込んでいることから、これが仏間専用であることが判ります。イスラム教徒がこの絨毯を使用するとは思われません。日本向けに製造された世界でも特殊な絨毯と言えます。
 従来では長方形の絨毯は販売されていましたが、正方形の絨毯はありません。また、仏教の模様や梵字が織られた絨毯もありません。だから、この商品は仏間でしか使えない特殊な商品といえます。だが、価格が30万円弱ということなのですが、この金額が高いか安いかは購入する人の主観によるでしょう。
 それほど多く売れるものではありませんが、これも隙間商品ではないでしょうか。
2007年12月2日