落第発明その4

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機能が多くなると便利になるわけではありません。


 「パテントソリューションフェア」でみかけた発明品なのです。介護者用の自動で動作するベッドです。ベッドがくの字に折れ曲がり、身体を動かせない介護者を座らせることができ、同時に掛け布団を上に引き上げることができるのだそうです。曲がるベッドは沢山ありますが、掛け布団を持ち上げるベッドは無いとのことです。
 一見すると便利なようですが、あれこれと機能を付けるとベッド自体が重くなり、一般住宅での使用が難しくなります。また、介護している者から見ると、余計な付帯機構がついてくので実際の介護をするときには邪魔となります。掛け布団程度のものなら介護する人が簡単に取り除きます。わざわざ複雑な機構をしなくとも介護の作業には便利にはなりません。
 この商品が売れないか、と言えば、全く売れないということは無いでしょう。このような機構を必要とする介護者が全国にはどこかにいるかもしれません。しかし、その台数は知れてます。開発費を回収する程には多くは売れないでしょう。
2008年2月10日