中小企業の見本市です。

08summit01.jpg
08summit02.jpg
08summit03.jpg
08summit04.jpg
08summit05.jpg
今年も秋になって東京ビジネスサミットの季節になりました。


 ベンチャーリンク社が主催する「東京ビジネスサミット」に出掛けてきました。今年で22回目となり、中小企業向けの見本市としてはロングランとなりました。第一回の見本市は幕張メッセで開催したと記憶しています。ベンチャーリンク社の会員が出店するのですが、会員は全国に散らばっているため、会場内には全国からさまざまな企業が出ていました。毎年盛り上がっているいたのですが、今年は出店者が20%減少して682社となり、来場者は10%減少して2万7千人となっていました。どうも不況の影響で、地方から東京にまで営業に出掛けられなくなった企業が増えたようです。なんとも寂しいことですが。
 この見本市の特徴は、何といってもゴチャゴチャしていてどんな商品、どんな会社が出ているか行ってみなけれわからないことです。出店者数は700社弱なのですが、会場が狭いためにブースが密集しています。二段目、三段目の写真は会場風景ですが、通常のブースの三分の一の面積のブースもあります。こうすればブースの貸し出し料が安くなるから、主催する方は多くの企業を集めることができ、出店する方は気楽に参加できるというメリットがあります。
 地方の会社の出店が多いので、勢い農産物の展示が多くなります。三段目の写真は無農薬野菜を販売する問屋のブースです。以前の東京ビジネスサミットでは半分近くのブースが農産物、畜産物、海産物の出品で占められたいましたが、昨今は一次産品を出品するブースは少なくなってきています。どうも、一次産品を展示してもそれほど期待した以上の商談は成立しないことが判ってきたからでしょう。このため、今年は二次産品の工業製品や手工業製品が目立って多くなってました。
 五段目の写真は青森県の信用金庫のブースです。実は、全国の銀行、信金、信組などの金融機関には「地元の産業の支援、育成」という課題が財務省から課せられているのです。金融機関が地場産業の育成を行い、地元の経済を活性化するように通達がなされていて、その実施内容は毎年財務省に報告する義務があります。このため、地方の信金では単独で見本市や交流会を開催して実績を作り上げているのが実情です。このブースではその実績を作るための作業のようで、一つのブースを借りて信金の融資先のカタログを並べていました。一応は東京で出店したという事実を残しておかなければ財務省に報告できませんので、仕方なくブースでカタログ出品となったようです。職員が一人だけ店番をしていましたが、なんだかやる気もなくて活気がありませんでした。
2008年11月7日