縫製業界では進化した機械でした。

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映像を連動させるところが面白いのです。


 比較的オーソドックスな機械が多い会場でしたが、ITを応用した商品も出ていました。写真にあるのは、パターンを投影できる布地切断機です。従来から布地を切断するにはコンピューターによりデーターを入力して、多層に重ねた布地をパターン通りに切断する自動切断機が使われてます。データーの通りに布地が切断されるのですが、切断中はどのような形状に切断されるかは視覚により判断できません。
 このため、この会社は上段の写真にあるように、切断機の上方にプロジェクターを設置し、パターンを切断機に投影することにしました。投影した映像でこれから切断する布地のパターンを直接確認できるのだそうです。パターンのデーター入力を切断装置とプロジェクターに同時に伝達し、両者を連動させることでこれから切断するパターンを布地の上に投影することができるものです。IT技術を組み合わせてできたもので、それ程高度なものではないのですが、アイデアは面白いものです。
 下段の写真では、切断された布地と投影したパターンが見えます。左側が切断された後の布地であり、右側は投影されたパターンの線が見えます。投影したパターンをCADソフトで移動させることでその位置に切断するパターンを移動させることができます。布地の図柄を合わせるのに便利なんだそうです。
2008年12月13日