毎年のお楽しみなのですが、今年は様子が変わってました。
世界不況がひびいているのではないかと思います。
有楽町の国際フォーラムで開催された「ベンチャーフェア2009」に出掛けてきました。この見本市は、ご存じの中小企業基盤整備機構が主催するもので、例年秋に開催される中小企業総合展と共に中小企業の祭典なのです。中小企業総合展と違うのは、この見本市は有楽町の駅前にあるため交通の便が極めて良いことです。丸の内などのビジネス街から十分程度で通えるのが特徴です。ビッグサイトの見本市に出掛けるとなると一日がかりなのですが、ここなら他の用事のついでに立ち寄ることができます。今後の中小企業向けの見本市はここでのみ開催して欲しいものです。
ベンチャーフェアは、全国の中小企業が参加して、新商品、新サービスをお披露目するもので、今まで見たことのないような技術や商品が展示されます。ただ、今年のベンチャーフェアでは今までと多少雰囲気が異なってました。私が感じた異なる点は次のようになります。
① 出展者が少なくなっていた。
例年は出展者のブースが密集するようにつながっていたのですが、今年はブースの間がスカスカでした。どうも、出展者が減っているのか、それとも出展を辞退したのではないかと思われます。二段目の写真は出展者が急に出展停止したため、空いてしまったブースです。昨年9月の株の大暴落により、見本市にでかける余裕が無くなってきたのが原因かもしれません。
② 来場者が少ない。
会場の風景は三段目の写真にあるのですが、来場者が昨年よりも少なくなっているような気がしました。私が訪問したのは初日であったからかもしれませんが。一般企業からすると、このような見本市に出掛けて商談するだけの時間と資金の余裕がなくなってきているからかもしれません。
③ 商品に新規性が少ない。
例年、ベンチャーフェアに展示される新商品はそれこそ玉石混同で、面白いものでした。今年の会場を見渡すと、「玉玉一斉」という感じでした。つまり、売れそうにないような突飛な新商品は極めて少なく、どの商品もそれぞれ売れそうな感じがするものばかりでした。つまり、一か八かといった飛躍した新商品は少なく、何れの商品もそこそこ売れるようなものが目立ちました。本来ならば、このような見本市は飛躍したような商品を展示して業界の刺激を与える方が面白いのですが、今年はそのような商品が見当たりません。見本市の主催者が安定化路線を狙っているのであれば、本来の主旨とはかけ離れてくるのではないかと思うのですが。来年は出展する商品を選考するときに、もう少し考慮して欲しいものです。
2009年1月25日