機能を絞って開発すべきではなかったでしょうか。

2009VENTUREFEA06.jpg
2009VENTUREFEA07.jpg
官公庁向けなので多機能ですがそれほど利用価値は出ないと思います。


 写真では分かりにくいのですが、このブースでは集落や過疎地の住宅に向けて役場から伝言などを一斉同報する機器の展示をしてます。ADSLのインターネットを利用して、電話をかけることもできれば、役場からの広報を一斉に各家庭に通知することもできる機能があります。過疎地では老人が多いため、パソコンを使わずにこのような掲示装置を使って連絡すれば便利になる、という説明です。実際に、北海道や島根県の過疎地で六千台ほど使われているようです。
 ただ、この問題はこの端末装置に色々な機能を持たせすぎたことです。タッチパネル、血圧測定機能、テレビ電話などの殆ど考えられる機能が付いてます。同報装置にはこんな機能は不要であり、実際に使われているかどうか疑問です。官公庁向けにあれこれと機能を盛り込んだ方が入札しやすいことから考えたのでしょう。役人であれば、あれもこれもといった機能があれば便利だと判断してくれます。実際には多機能の端末装置は使いにくいものです。広報なら広報だけ、緊急連絡なら緊急連絡だけ、といった単機能でなければ使いにくいのです。このような装置は税金の無駄遣いでしょう。これから不況になって税収も減少するのですから、こんな高価で多機能な装置を公共団体が購入すべきではないと思います。
2009年1月25日