この展示会では不況などはどこ吹く風のようです。
やはり、不況でも金持ちはいるのです。
今年も開催された国際宝飾展に出掛けてきました。この展示会は見本市ではなく、その場で商品を売り買いする交易会の性格があるものです。宝石類は小さくて持ち運べることから、ブースでは直接宝石を売買しています。大型の機械のように、その場で欲しくても持ちかえれない商品であってはこのような交易はできません。通常の見本市では、見本の商品を展示し、それを見て気に入った来場者が予約や契約して後日に入手しています。このようにその場で商品を売買が成立するという展示会は珍しいものです。小さくて高価であるという宝石の特殊な形態があるため、このような売買の形態が成り立っているようです。
マスコミでは、昨年の大不況によりデパートなどで商品が売れていない、と報道していますが、この宝飾展では来場者は昨年と同じくらいであり盛況でした。会場内では多くの人達が商品を探すために右往左往していて、世間の不況風などは全く関係ないような雰囲気でした。宝飾品のような高額商品を購入できる人達には、財産ストックがあるために不況とは無関係なのでしょうか。
会場のブースでは、三段目の写真にあるように、全国から集まった宝飾小売店の店主やバイヤーが品物を選んでいました。年に一回開催されるこの宝飾展で一年分の商品を仕入れる必要があるからです。不況であっても小売店に商品が無ければお客は来ません。一心不乱に品定めしていました。
2009年2月25日