自治体の財務が詳細に判るものです。
もっと早く導入すべきであったかもしれません。
何やらソフトウエアを販売する会社のブースかな、と思って壁の表(二段目の写真)を覗いてみたらビックリ仰天。地方自治体の財政状況を説明した一覧表でした。この表では、モデルとなる地方自治体の財政状況を細かく分析してあり、現在のバランスシートが示されていて、地方自治体の中にはマイナスの指標もあるところもありました。この表にある地方自治体は、表では明示されていませんでしたが実際に存在する自治体を検証したもので本物なのだそうです。
私は知らなかったのですが、人口3万人以上の自治体では今年から総務省指定の様式による「公会計」によりバランスシートを作成しなければならなくなったのだそうです。今までは税収と資産だけを集計していて、どちらかと言えばどんぶり勘定だったので、隠れ借金や隠れ負債などが見つけにくいものだったそうです。その結果、財政赤字となって北海道の夕張市のように自治体が破産する最悪のできごとにまで発展していったのです。現在でも隠れ借金で赤字に転落する自治体も潜在的に多いといわれてます。
そこで、今年からは民間会社のような会計制度を自治体にも導入し、自治体のあらゆるデーターを入力し、財政状態が一目で判るようなバランスシートを公表しなければならなくなったのです。そのためのソフトがこのブースで展示されていて、自治体の財政が健全であるかどうかが一発で判るようになってます。こうなると、地方自治体の長(市長、町長など)もウカウカしておれず、借金返済の計画や支払いの削減などをしなければならなくなるようです。実際に、このようなソフトの導入は自治体の長よりも、地方議会からの突き上げによって導入することが多いようです。住民の方が自治体の財務内容や状況を早く知りたいからです。
2009年7月20日