都心に近い田舎に移住もあり。
移住者を募集するコーナーで面白かったのが秩父市が出店していた「ちかいなか秩父」のブースでした。他のブースが北海道、東北地方、岐阜などの東京から離れた場所に移住を勧めるのに対し、ここでは首都圏から1時間少々という近さを売り物にしていました。この位の距離であれば都心に通勤できないこともなく、大田舎でもなくてほどほどの田舎といえるかもしれません。このブースは秩父市と隣接する4町村との共同出店であり、それぞれの市町村が個別の移住支援をして定住者を募集してました。停年後の退職者を募集するよりも、現地で仕事をする比較的若い定住者を募集していたので、人口増と税収増を最終目標にしているのでしょう。「秩父に住んだとして、働くような場所はあるの?」と聞いたところ、「仕事を選ばなければ何とかありますよ」と回答してくれた。現状での有効求人倍率が0.38倍であることから、現地での就職は少々厳しいものがあるのではないかと思われます。
ブースで現地の説明をしていた人達は市役所か役場の公務員かと思ったら、地元に店を持つ建築会社、不動産会社、設計事務所の人達でした。移住したとしたら最初のご厄介になるのは官庁ではなく、住関係の人達なので田舎暮らしの説明も早いかもしれません。
2009年7月20日